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じっくりコトコト煮込んだみかん2。知らないことを知りたい。

フューチャーホームコントローラーの感想とそこから見るホームオートメーションの未来

fhc

フューチャーホームコントローラー(Future Home Controller: FHC)は、家電を音声で操作できるようになる未来感あふれるガジェットです。先日届いたので、いろいろ楽しんでます。

FHCを使うとこんなことができます。

私「ねぇジュイス、ただいま。」
ジュイス「おかえりなさい。今日もご苦労様です。」
ジュイス「電気をつけます。」
ジュイス「寒いですね。エアコンをつけます。」
私「ねぇジュイス、アニメが観たい。」
ジュイス「アニメを準備します。」*1

FHCの機能

大体こんなことができます。

スマホがリモコンになるという製品は他にもあるんですが、それがとても便利だとは思えないのですがどうなんでしょう。

家ではスマホを持ち歩かない主義ってのもあるかもしれませんが、例えばWebを見ててコントロールしたくなったら、わざわざアプリケーションを切り替えてボタン押してまた元に戻るのって、想像しただけでもちょっとやりたくないです。

外から操作というのもそんなに必要性を感じません。家に近づいたら勝手にエアコンがつくとかならまた別ですが。

というわけでFHCを買う決め手になったのは、音声で操作できるところと、APIが公開されてて楽しそうなところです。

FHCのすごいところ

音声認識できる

すごいというか基本機能なわけですが。声で操作できるという体験はなかなか楽しいです。「ご飯作って」とかでご飯作ってくれたらもっといいですね。

APIがある

FHCは、頑張ればハックできるとかではなく、開発者が使いやすいAPIが公開されています。Web APIで外からアクセスすることもできるし、JavaScriptでコマンドを書いたりできます。(GUIで設定できるマクロ機能も別にあるので、プログラム書けなくてもある程度は楽しめると思います。)

APIで何が出来るかは以下のページを見るとわかると思います。

ちなみにLinuxが動いてて、SSHでログインしてゴニョゴニョすることもできちゃいます。

更新が速い

届いてからも次々と機能が追加されてて、驚きました。寝る前にリクエストした機能が朝起きたらできてたってこともありました。この素早さがすごい。


ソースが公開されててPull Requestを送れたらなおいいですね。コアの機能は難しくても、ヘルプページのtypoを直してPull Request送れるとかでも。

FHCに今後期待したいところ

認識精度

FHCへの呼び掛けの言葉として、デフォルトの「コンピューター」ではなく、「ねぇジュイス」を使っています。*2「ねぇジュイス」という呼び掛けワードは文字数の割に音が少なく認識しづらいそうで、認識してくれないことがあります。

また、テレビを観ているとテレビの音声に誤反応して、エアコンを消してくれたりすることもあります。

反応速度

声を出してから実際に家電が操作されるまでに少し時間がかかるため、認識してくれているのか不安になることがあります。価格を下げるためにスペックを抑えて、精度・反応速度共にかなりチューニングしているそうなので心苦しいのですが、もう少し速くなると嬉しいです。

PCを常時稼動させてる人は少数派かもしれませんが、外部のPCのパワーを借りて高速に認識するとかできたらいいなーと思います。


ここまで考えて、我が家にあるKinectの存在を思い出したので、音声認識だけKinectでやるということも試してみました。詳細はまた別のエントリを書こうと思いますが、精度と反応速度があがった気がしています。しかし誤認識することはあるし、FHC単体の場合より大きな声を出さないといけない感じです。

2013年3月4日追記
書きました。 フューチャーホームコントローラーの音声認識をKinect for Xbox 360に肩代わりさせるまでの手順 - じっくりコトコト煮込んだみかん

ホームオートメーションの未来を見据えて

さて、そんなわけで未来な感じの生活を体感できているのですが、逆に現在のホームオートメーションに対する課題も見えてきます。

家電の状態の取得

現在のスマートでない家電を使っていると、家電の状態がわからないのが致命的です。センサーとして、光センサーと温度センサーが搭載されてますが、それだけでは細かい制御は困難です。

例えばテレビの操作を考えると、「アニメが観たい」と言ったときに、本当であればテレビが付いてない時だけテレビをつけるということがしたいです。でもテレビの状態を取得できないので、単純にテレビをつけるコードを書くしかありません。

しかし、テレビをつけるのとテレビを消すのは同じ信号なので、テレビが付いた状態でテレビをつけようとしたらテレビが消えたという現象が起こります。(これはFHCの問題ではなく、テレビが状態を取得する方法を提供していないためです。)

スマートハウスとかやってる企業が標準化(ZigBee SEP 2.0とかECHONET Liteとか?)してるのだと思いますが、最初に導入されるのはきっと新築の家まるごととかでしょう。家電メーカー各位には、標準規格のAPIを実装して外部から叩ける家電を早く作って欲しいものです。

スマートさ

あとは、いかに賢く面白いプログラムを書けるかです。そもそも「操作」したら負けな気がしています。現在のリモコンの単純な代替ではなく、日常生活をしてたらスマートに動いてくれる仕組みを作っていきたいです。

あまりスマートな例を思いつきませんが、「電気をつけて」と言うと電気がつくより、「ただいま」と言うと電気がつくほうが未来な感じがしませんか?

せっかくスクリプトを書けるので、それをユーザー間で共有できるような仕組みがあると、他の人の面白いアイデアが見られて楽しそうです。

まとめ

FHCはとても未来な感じで楽しいです。2月28日まで第2期の募集をしているので、興味のある方は購入してみてはいかがでしょうか。

Future Home Controller フューチャーホームコントローラー

*1:SONYのテレビとブルーレイレコーダーを使っていますが、録画したアニメを観るためにはリモコンで10手ぐらい必要で、面倒なのです。

*2:AIといえばやはりジュイスでしょう。「ねぇ」は「ジュイス」だけでは認識してくれなかったので苦肉の策です。